決算書は完璧にできていることが前提

まずは、大前提のお話になってきますが、会計については完成させておいてください。

今回は税務申告の申告書についてのチェックの話です。

決算書の締めに関するチェックはまた別の記事で解説しますので、とりあえず決算書は完成させておいてください。

未払法人税等・未払消費税等の金額も含めてです。

ズバリ、ここ合わせれば大事故はない

結論から行きます。

  • 別表五の二付表一の18行目④=繰越利益剰余金期末残高
  • 別表四の1行目①=税引後当期純利益の金額
  • 別表四の4行目①=法人税等/未払法人税等の仕訳の金額
  • 別表四の19行目①=法人税等/受取利息の仕訳の総額

はい。これです。

フォーマットでチェックできるところはこれくらいです。

まあ何年か会計事務所で勤めている方にとっては、

「こんなん当たり前すぎww」って内容だと思いますが、まだ新人の人はこれを優先的にチェックするようにすれば大事故は防げると思います。

意外と忘れがちなところ

有形固定資産の減価償却期末累計額の変更

個別注記表の話になります。

大体の事務所は前ならえ(前年の数字を参考に)で処理をしているので、前期の数字が残ったままだったりすることが多くあります。

その中でもこの注記表の累計額の更新は大手会計ソフトYでも手動で更新しなくちゃいけないので忘れがちです。

(参考)会計の締め仕訳の典型例

備忘記録ぐらいにはなると思いますので、実務の際はこちらも参考にしてください。

①棚卸

期首商品棚卸高/商品  →期中、商品勘定に入っている金額

商品/期末商品棚卸高  →期末の棚卸高(棚卸表を参考に)

②買掛・売掛

仕入/買掛金  →決算日時点で未払の仕入額

売掛金/売上  →決算日時点で未収の売上額(確定分)

③減価償却の戻入れ(間接法の場合)

減価償却累計額/減価償却費  →減価償却累計額を0にする。

※減価償却累計額勘定を使っていない場合はやる必要ない

④減価償却

減価償却費/固定資産勘定  →「◯-3」とかで期末の簿価みて固定資産の簿価をその金額に合わせる

⑤未払消費税等

税込)租税公課/未払消費税等  →確定の未払消費税の金額

税抜)⑴仮受消費税等/仮払消費税等  →仮払を0に

   ⑵仮受消費税等/未払消費税等  →仮受に残った金額を0に

⑥未払法人税等

法人税等/未払法人税等  →確定の未払法人税の金額