【体験談】薬物乱用の恐ろしさを知ってほしい – 2【未知との遭遇】

【はじめに】この記事について

この記事は、未来のある人達に薬物乱用の恐ろしさを知ってもらい、一度しかない貴重な人生を棒に振る人を一人でも減らす目的で作成されたものです。

薬物乱用を助長、推奨するものではありません。

※この記事は続編です。初めて読む方は【体験談】薬物乱用の恐ろしさを知ってほしい – 1【大きすぎる代償】から読み始めてください。

【STOP薬物乱用②】未知との遭遇

ついに、その時はやってきました。

僕の体に初めて効果が出てきたのは、最初にオーバードーズを行ってからおよそ3時間が経過したころ、時刻は午前1時頃だったと思います。

最初の異変は小さなものでしたが、「快感」として感じた高揚感では今までのアルコールで得られるものと一線を画するものでした。

その快感はこちらから意識を向けて捉えると、より大きくなっていきました。

イメージでは、どんどん快感が生産されているけど脳がそれを認識していないため大して実感できず、意識して集中して拾い集めるようなものでした。

そんなことを、一人で黙々としていると、Kも同じように気持ちが高ぶってきたようで、「いよいよ効果が出てきたか」なんて二人で浮かれていました。

いわゆる「ハイ」っていうのはこんな具合なのかと、二人は高揚感を心地よく感じていました。

その時の快感を言葉で表すなら、

脳の奥、後頭部あたりに泉のようなものがあって、そこから快感がプツプツと湧き出てくるような、そんな感覚。

ヒヤヒヤとする火照り(日本語おかしいけどほんとにこんな感じでした)が抹消まで広がっていて、それに意識を向けて快感を得ていました。

僕とKは、床とベッドにそれぞれ横たわりながら、白い天井を見つめてひたすらその快感を逃ささないように集中していました。

あのときの快感は今まで味わったどれにも当てはまらないもので、

「あ、コレほんとに副作用とかないならたまにやるのも悪くないな」とまで(この後とんでもない地獄をみて、一生そんな事考えなくなります)その時は考えていました。

例えば、タバコを吸ってスッキリするのと自分の中ではそこまで大差がないような。

あとは、ぼーっとしている傍らKと会話をすると、自分がメチャクチャ頭のいい人になったかのように論理的な会話ができました(絶対そんな気がしているだけ)。

「あれはさ、ここがこうだからこうで、これこれこうだからこうなのよ」と、思考が早くなってテキパキして、饒舌になっていました。

あの状態が、いわゆる「アッパー系の効果」だったんだと思います。

傍から見たら完全に様子のおかしい二人組が、都内の小さな一室で、未知との遭遇をしていました。

そして、それぞれの快感の波はやがて少しずつ、穏やかに薄れていき、明け方ごろには普段の状態に戻りました。

このときの感想は、「薬をあんなに大量に飲んだ割には随分マイルドな反応だったな」って感じでした。

なんか映画とかでよくあるような、急に白目を向いてぶっ倒れたりとか、

急に意識が朦朧としてフラフラになったりとかするんじゃないか?と危惧していたので少し安心していました。

ちなみに、夜通しお酒を飲んでいたにも関わらず眠気はそこまで感じていませんでした。

むしろラムネを飲んでからは頭が冴えてきて、あとになって調べてみたら、ラムネの成分にはカフェインが含まれており、その影響で頭が冴え渡っていました。

体は重いのに目はバッキバキに開いている感じ。

あと特徴的だったのは、とにかく喉が乾くこと。

水を飲んでも飲んでもいつまでも満たされず、お腹がチャプチャプになっても喉はずっと乾いていて、生まれてはじめて喉の乾きを苦痛に感じました。

まあ考えてみれば、単純に大量の物を飲んでいるので、消化する際に水分が不足するのは当たり前ですが、これもオーバードーズの際はよく現れることだとKは言っていました。

そんな、その日だけ切り取るのなら大して普段と変わらない、言ってみれば少し火遊びをしただけの1日が、この後自分の人生の中で一二を争う程の苦しみを連れてくることをその時は知る由もないまま、僕は家路につきました。

【体験談】薬物乱用の恐ろしさを知ってほしい – 3【真人間に戻りたい】へ続く

このコンテンツは薬物乱用の防止の啓発を目的として作成されたものです。薬物乱用は絶対にやめましょう。