ようこそノスタルジックへ
エモさとか、寂しさとか、虚しさとか、それをひとまとめにできそうな「ストレス」とか、そういうのがたくさん集まってゆくゆくは人生になるのかな。俺らの知ってる人生って、ちゃんと死ぬ間際まで人生でいてくれるのかな。
年をとって、なんというか肌が分厚くなったような感覚になる。
昔はもっと、周囲の環境に敏感だった。
寒さとか、暑さとか、匂いとか。
感覚がもっと研ぎ澄まされていたっていうのが多分答えで、昔はいろんなことへの感受性が今よりも鋭くて、つまりそういうのを感知する器官たちが今より元気だったから感度が良くて、だから今は肌が厚いというかなんだか鈍いような感じなのかな。
別に病んでるわけではないけど、そう思いたいけど、じゃあ一体普通ってなんなんだろうとか。
そもそも普通でいることに価値なんてあるのかとか、普通に生きてます、社会を構成している一員ですって顔して思って生きていくのって、いうほど楽しいのかなとか。
きっとそこには安心があって、その安心に乗ってくらしていれば収入も得られて、それで生きていけると思うんだけど、それって自分以外のひとがやってくれてれば良いんじゃないかとか。
自分だけがオリジナルだから、ありきたりな人生を進めるのは周りのNPCたちにやらしとけばいいんじゃないか。
俺は俺の人生を生きたいから
って、思うそんな夏のおわりの、午前4時47分です。