
タットワの技法とは
「異世界に行く方法」というものは世の中にたくさん存在していますが、
その中でもひときわ異色を放つものがあります。
それが「タットワの技法」です。
これは一昔前、インターネットを通じて広がった、
一見するとなんて事のない図形を一定時間見つめるだけで異世界を覗くことができると言われる、
にわかには信じがたいような都市伝説です。
しかし、「画像が歪んで海が見えた」というものや、「視線を感じた」などの意見を言う人が現れたり、
しまいには実際に「異世界に行った」と言う人も現れたりして、
一大ブームが起こりました。
「黄金の夜明け団」や「ゴールデンドーン」とも呼ばれる、19世紀にイギリスで創設された20世紀最大の隠秘学結社がタットワの技法を考案し、
インド哲学の五大元素を取り入れた魔術がその起源とされています。
手順の単純さから簡単に実行することができるタットワの技法ですが、
実行に関してはくれぐれも慎重に。
知的好奇心を満たすだけにに留められない方は、
あくまでも自己責任で行うようにしてください。
タットワの技法のやり方

- 図形が描かれた画像を、中心に視線を固定してしばらく注視する。
- 白いキャンバス(大体は壁)に素早く視線を移す。
- すると補色(逆の色)の像が残像として残るはず。
- この像を視覚として認識する。
- 集中し、少しずつ像を大きくしていくことを意識する。
- 像を自分の等身大まで引き延ばす。
- その像をドアに見立てて、自分が通過することをイメージする。
- ドアの向こうに異世界を見る。
コツとして広く知られるのは、常に画像の中心を見ることや、
像が現れてからもそのまま視線を固定することです。
タットワの技法の成功の前兆として、像がゆらゆらと揺れ始めることが挙げられます。
タットワの技法の危険性
「ひとりかくれんぼ」に代表される降霊術や奇術とは違なり、
何か実行した人に悪い影響を与えるものを呼び出す類のものではないので、
基本的には危険性は低いと言えるでしょう。
ただ、危険性としてあえてあげるとすれば、精神的な悪影響のリスクです。
科学的に証明された実験等とは異なるため、
成功した例はともかく、失敗した例も、なにも前例がありません。
その影響が精神に悪い影響を及ぼさないとも言い切れないでしょう。
少々偏った言い方にはなりますが、
世の中には異世界に行ったという人がたくさんいます。しかしその人たちが皆揃ってまともな人達であるとは限りません。
つまり、都市伝説を実行するリスクとはそういうことです。
知的好奇心を満たすことは素晴らしいことで、その知識を活かすこともまた人生の味わいの一つです。
実行は自己責任でお願いします。くれぐれも慎重に!