
なぜ投資が大事なのか?
貯金が大の苦手って方はたくさんいると思います。僕もその一人です。
ただ、絶対に若いうちから初めて欲しい理由があるので、今回は貯金が苦手な方にも読んで欲しい内容になっています。
今回の結論は、「減り続ける貨幣価値を相殺できるくらいは儲けよう」です。
以下、解説していきます。
インフレの影響に打ち勝て!
いきなりですが、今あなたの手元にある1万円と、1年後の1万円の価値は違います。
これは、細かく言っていくとインフレとか将来価値とかあるんですが、今回はわかりやすいインフレを解説します。(ざっくり)
皆さんは、「インフレ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
インフレーション=物価の上昇を表す経済用語です。
本来、物価自体は年々緩やかに上昇を続けていくものなんですが、ひどくなるとハイパーインフレなんて呼ばれる事態を引き起こして経済が大変なことになってしまいます。
昔、ドイツでもハイパーインフレが起こり、紙幣が紙くず同然の価値になって子供のおもちゃにされたり壁紙になったなんて話もあります。
中でもポピュラーなのはジンバブエです。トラックの荷台いっぱいに積まれた何千万ジンバブエドルで本が一冊買えるみたいなことになり、経済が大混乱しました。
つまりインフレは、貨幣の価値が下がり、それに伴って物価が上昇することで起こります。
例えば、今まではコーヒー1杯100円で買えたのに貨幣価値が下がり、200円になりました。それが次の年になるとさらに300円になってしまいました。みたいな感じです。
これはさすがにコーヒー屋さん強欲なんじゃない?って思うかもしれませんが、値段を釣り上げないとコーヒー屋さんもやってけないくらい貨幣価値が下がってるって事なんですよね。
トリガーとしては政府がお金を刷り過ぎたり(景気が悪化している場合とか)して世の中に貨幣が多く流通すると起こります。
これ以上の詳しいインフレの解説は池上さんに任せますが、
じゃあ一体何が言いたいかというと、
お金の価値=徐々に(とても緩やかだけれども)下がり続けている。ということは、
手元の1万円を、来年も1万円のままにしておくのでは損をしてしまうということです。
来年どうこうってそんな極端な話は現実味がないにしても、数十年単位で見ていくと確実にインフレは進みます。(昔は三十円で蕎麦が食べられたとかよく言いますよね)
だから、手元のお金は置いておくだけじゃダメなんです。
複利の魔力
じゃあどうすればインフレに勝てるのか?
それはインフレの影響を受けない程度に資産を増やす事だと言いました。
それに適しているのが、インデックス型投資信託です。
インデックスとは、市場に出回る株式を、少しずつ幅広く買う方法を言います。
つまり分散投資ですね。これでどうなるかというと、リスク回避になります。
例えばある分野が暴落したとしても、そのほかの(対になるような)株式が値上がりして損失を打ち消してくれるわけですね。
分散しまくればしまくるほど、リターンは小さくなりリスクも減ります。
逆もあり得るんじゃないの?と思われるかもしれませんが、それはつまり全世界の株式市場全体が永遠に落ち続けることになるので、世界経済が衰退しない限り株価は上がり続けます。
それでさっきもちょろっと言いましたがこれ複利なんですよね。
リターンには単利と複利があって、複利はいわゆる再投資型。基準の金額が増えると、次は増えたその金額が基準になる。
増える元が増えていくのでどんどん育っていきます。
イメージとしては、マンションの家賃収入のように毎回決まった金額がもらえるのが単利のイメージで、雪だるま式に増えていくのが複利です。
仮に1,000万円を元手に年利3%で運用した場合の金額推移を見てみましょう。

これが複利の力です。
年利3%しかもらえなくても長い時間寝かせれば資産は確実に増えていきます。
投資信託のインデックス投資であれば、株式投資と比べても金額の動きが少ないので元本割れするリスクもないと言えます。
これこそ、インフレから大切な財産を守るとっておきの方法なんです。
複利は早く始めた方がいい
はい。これがインデックスの弱点です。
それは、「長い」これに尽きます。最大の弱点。
複利はリスクも低いし資産形成も安定しておこなるのですが、数十年単位の時間がかかります。
リスクとリターンは明確に相関関係があるので当たり前っちゃ当たり前なんですが、投資で大化けさせたい!という目的には適しません。
大儲けするより資産を守っていくイメージです。
なので、思い立ったらすぐに行動しましょう。