経済トピックに必ず出てくる「GDP」

世のサラリーマンの皆さんはもちろん、これから就職活動に臨む学生の皆さんも、

経済の話題を少しでも知識に取り入れようと新聞やニュースに日々触れていると思います。

しかし、日夜問わず動く世界経済のニュースは情報量が多く、

一つ一つ読み解いていくのも一筋縄ではいきません。

そんな時、経済のトピックで必ずと言って良いほど出てくる単語が、「GDP」ではないでしょうか。

「日本のGDPが低下する懸念が・・・」

「この影響で日本のGDPが・・・」

とこんな調子で、ニュースなどでも結構出て来ますよね。

せっかく情報に触れようと思っていても、どういう意味なのかわからないと台無しです。

今回はそんな意外と知らないGDPについてわかりやすく解説します。

【結論】GDPとは

GDPとは何か。

結論から言うとGDPは、

「国内で生まれた利益の合計」を表します。

もう少し深掘りすると、

例えば、

事業を営む人が品物を1,000円で仕入れたとします。

そしてそれを1,200円で売ったとしましょう。

そうするとここに200円の利益が出ますね。

この利益を合計していって、

日本国内で生まれた利益を全て足したものがGDPになります。

法人で例えるなら売上高から売上原価を引いた売上総利益の部分の合計がGDPになります。

ちなみにGDPという単語は

「Gross Domestic Product」の略で、日本語では「国内総生産」と訳されます。

GDPは何を表すか

GDPとはズバリ、国としての生産能力を数値化した指標です。

GDPが高ければ高いほど、

その国は他の国と比べて高い価値を生み出すことができるということになります。

現在のGDPランキングは、

  1. アメリカ合衆国
  2. 中国
  3. 日本
  4. ドイツ
  5. イギリス

となっています。2010年に中国が日本を抜いて2位になりました。

そしてもう1つ重要な指標があり、

GDPをその国の総人口で割ることによって求められる「一人当たりGDP」というものがあります。

一人当たりGDPランキングは、

  1. ルクセンブルク
  2. スイス
  3. マカオ
  4. ノルウェー
  5. アイルランド

となっています。

ちなみに、上記2つのランキングを見てなにか気づいたことはないでしょうか。

国単位のGDPと一人当たりGDPは、ランクインした国がそれぞれ大きく異なっているということです。

一人当たりGDPは、「GDP÷総人口」で求められます。

つまり、国単位のGDPではなく、一人当たりGDPを見ることによって人口の違いに左右されることなく、平均的な国民一人一人の豊かさがわかります。

こう見ると人口の多い中国が国別GDPランキングで上位に君臨していることも頷けますね。

もちろん国としてのGDPが高い国は、国力が大きいことも事実です。

しかし、生産能力の高さを測る観点からすると、人口が多い国が単純に有利というのでは少しデータとして不十分ですよね。

そんな理由で一人当たりGDPも経済を分析する上では欠かせない指標になっています。